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山口県の美祢市にある刑務所『社会復帰促進センター』は初犯で刑期も短く再犯の可能性が低い受刑者が収容されています。


「受刑者にどうして漫画の背景を?」と思われるかもしれませんが、私は彼らの社会復帰に漫画の背景制作が活かせるのではないかと考えています。
細かい線画作業で根気と集中力を養ってもらえるのではないかと、そしてやりがいをと・・・

漫画背景を描いた人ならわかると思いますが、背景画を丁寧に描くというのは、じつに地味で根気の要る作業です。私は彼らに途中で投げ出さない、最後までやりぬくという事を覚えてほしいのです。またデジタルでの漫画背景作業は、使う人(作家)が使いやすいようレイヤー分けを自分で考え描くように指導しています。使う人の立場に立ってどうすれば使いやすいかを常に考えて作業するのも彼らには大切なことだと思っています。
しかし厳しいことばかりではありません。長い時間、地道に頑張って描いた成果品の絵は、漫画作品の背景となって世に出て多くの人に見てもらい、楽しんでもらえる。これは漫画世代の彼らにとって大きな感動と喜びだと思います。また、きちんとやり遂げたことには、ちゃんと評価され認められると知ってほしいのです。
事実、彼らの目の輝きや口調、態度は指導を始めた当初とは明らかに変わっていると私は感じています。

このような思いを込め彼らに刑務作業の一環として線画を描いてもらっています。

よろしければ彼らの社会復帰の応援をかねて、線画を使っていただけたら有難く思います。

※サイトのイラスト、全てが受刑者の背景画ではなく、作者名JKSではじまるのが受刑者の作品です。現在300カットを超えるイラストができていますが、私の最終チェックに時間がかかり100弱のアップとなっています。チェックが終わり次第随時UPしていきますので、作品に使えそうなカットはないか、こまめに訪問してみてください。よろしくお願いします

株)みね友善塾代表取締役 渋谷巧